[グラフィックスカード] グラフィックスカードのお手入れ方法

本頁では、グラフィックスカードの基本的なお手入れ方法についてご説明します。空気中にはほこり、髪の毛、油、および様々な粒子が含まれており、それらがグラフィックスカードの表面や内部に蓄積することで、グラフィックスカードのパフォーマンスが低下したり製品寿命が短くなってしまうことがあります。これらの不純物を取り除くために定期的にお手入れを実行することで、グラフィックスカード本来のパフォーマンスを発揮させ、製品寿命を効果的に伸ばすことができます。

 

グラフィックスカードのお手入れを開始する前に、以下の注意事項をご確認ください。

1. 完全に電源を切る:電子部品の損傷や感電の危険を回避するため、必ず電源ケーブルを抜き、コンピューターの電源が完全に切れている確認してから作業を開始してください。
2. 静電気放電:電子部品や精密機器は静電気の放電が原因で静電破壊が発生する可能性があります。静電気による損傷を防ぐために、静電気防止リストバンドを着用するか、静電気除去装置や金属面に触れて身体の静電気を取り除いてから作業を開始してください。
 

 

グラフィックスカードのお手入れ方法

通気口とサーマルモジュール内部を掃除する:

ご注意:エアーコンプレッサーなどの圧力の高い空気を吹きかけないでください。ファン羽根が折れたり、羽根が高速回転しモーターの寿命が著しく低下するなど、故障の原因となる場合があります。

1. 市販のダストブロワー(エアダスター)やハンドブロワーなどをご使用して、通気口やサーマルモジュール内部のほこりを飛ばして除去します。

2. 次に、グラフィックスカード表面のファンとファンの隙間にあるほこりを飛ばして除去します。

ご参考:ダストブロワー(エアダスター)を使用する際は、ブロワーとグラフィックスカードの距離を一定に保ち、ブロワー逆さのままで使用しないでください。

 

サーマルモジュール表面を掃除する:

1. ブラシまたはブロワーなどを使用して、グラフィックスカードのサーマルモジュールの表面にあるほこりや汚れを丁寧に除去します。良好な放熱効果を維持するために、サーマルモジュールの表面は綺麗な状態にします。

2. グラフィックスカードのサーマルモジュールの表面または裏面にある汚れや粒子が付着している場合は、70~75%イソプロピルアルコール(IPA)を含ませた柔らかい布で優しく拭き取ります。

3. 汚れの拭き取り後、サーマルモジュールの表面および裏面が自然に乾くまで待ちます。拭き取り跡や汚れが残っている場合は、乾いた柔らかい布で優しく拭き取ります。

ご参考:

a. 表面に傷が付かないように、布やすり、タオル、ティッシュペーパーなどは使用しないでください。
b. 布は少し湿らせる程度にとどめ、グラフィックスカードに直接洗剤を吹きかけたり、サーマルモジュールに水分を残さないようにしてください。


お手入れが完了したら、マザーボードのPCIeスロットラッチがロックされるまで、グラフィックスカードをPCIeスロットに対して垂直にゆっくりと挿入します。

 

誤ってコンピューターケースのグラフィックスカードに飲み物などの液体をこぼしてしまった場合:

1. すぐにコンピューターの電源を切り、電源ケーブルをコンピューターおよびコンセントから取り外します。

2. コンピューターからぐらふぃいっくすカードを取り外し、清潔な布、ペーパータオル、ウエスなどを使用して、グラフィックスカードのサーマルモジュール、ファン、ファンブレード、裏面に付着した液体を拭き取ります。

3. グラフィックスカードを90度傾けて、カード内に残っている液体をすべて排出します。

4. 清潔な布、ペーパータオル、ウエスなどを使用して、再度グラフィックスカードのサーマルモジュール、ファン、ファンブレード、裏面に付着した液体を拭き取ります。

5. 風通しの良い場所にグラフィックスカードを置き、24時間以上放置し完全に乾燥させます。直射日光に当てたり、ドライヤーは使用しないでください。

6. グラフィックスカードと同様に、マザーボードやコンピューター内部の装置に液体が付着していないことを確認してから、電源ケーブルをコンピューターおよびコンセントに接続しコンピューターの起動を確認します。

7. コンピューターが正常に起動した場合は、コンピューターで必要なデータのバックアップを取り電源を切ります。

8. 正規販売代理店のサポートセンターまたはASUSコールセンターに連絡し、詳細な検査および修理をお受けください。

 

コーヒーやジュースなど、水以外の不純物が含まれる液体をこぼしてしまった場合、水分を除去し十分に乾燥させた場合でも、液体に含まれる糖分や塩分などの不純物は完全に取り除くことができず、構成部品が酸化、腐食することがあります。

乾燥後、コンピューターが起動した場合でも、内部では酸化や腐食が進行し突然電源が入らなくなることもあります。突然の故障によるシステムの障害やデータ損失を回避するため、大切な資産を守るために弊社の詳細な検査をお受けください。