[WiFiルーター] WireGuard® を使用してサイト間VPNを設定する方法
WireGuard® とは?
WireGuard® は、最先端の暗号技術を利用した、非常にシンプルかつ高速な最新のVPNです。IPsecよりも高速、シンプル、無駄がなく、便利であることを目標として開発されています。また、OpenVPNよりもはるかに高いパフォーマンスを発揮することができます。
WireGuard® を使用してサイト間VPNを構築する利点は?
オフィス支店やチェーン店など、異なる場所にあるイントラネット間でリソースを共有する必要がある場合は、WireGuard® によるサイト間VPNを使用することで異なる場所を結ぶプライベートネットワークを迅速に構築することができます。
なぜVPNフュージョンで WireGuard® クライアントを設定する必要があるのですか?
VPNフュージョンで WireGuard® ルータークライアントを設定すると、VPNソフトウェアをインストールすることができないデバイスにVPN接続を提供し、ゲーム、ライブストリーム、セキュリティなどの複数のシナリオを実行するために一度に複数のトンネルを動作させることができます。また、ローカルネットワークを同時に使用したり、必要に応じて複数のデバイスで接続することもできます。
準備
WireGuard® は、ファームウェアバージョン 3.0.0.4.388.20000 以降 でのみ利用することができます。対応モデルについては、https://asus.click/vpnfusionmodel (英語) でご確認ください。
ルーターのファームウェア更新方法については、 [WiFiルーター] WiFiルーターのファームウェア更新方法 をご覧ください。
1. 設定する前にルーターのサブネットを管理する
例えば、ルーターのLANデフォルトIPが 192.168.50.1 である場合、VPNクライアントのルーターのLAN IPを 192.168.100.1 に手動で変更することができます。
ご参考: VPNクライアントのLAN IPは、VPNサーバーと異なる必要があります。
VPNクライアントのルーターのLAN IPを 192.168.100.1 に変更します。
2. サイト間のシナリオを確認し設定を変更する
VPNサーバー の設定
VPNフュージョン の設定
シナリオ
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シナリオ 1: |
シナリオ 2: |
シナリオ 3: |
VPNクライアントLAN内の機器がVPNサーバーに接続してIPロケーションを変更する |
VPNクライアントLAN内の機器がVPNサーバー内のファイルサーバーにアクセスする |
VPNクライアントLAN内およびVPNサーバーLAN内のすべての機器で通信をする |
|
Access intranet |
無効 |
有効 |
有効 |
Allows IPs (Server) |
10.6.0.2/32 |
10.6.0.2/32 |
10.6.0.2/32,192.168.100.0/24 |
Allows IPs (Client) |
0.0.0.0/0 |
0.0.0.0/0 |
0.0.0.0/0 |
Enable NAT |
有効 |
有効 |
無効 |
シナリオ 1: インターネットIPを変更する
シナリオ 2: 一方向通信
シナリオ 3: 双方向通信
ご参考: 一部の特殊なシナリオではインターネットアクセスが制限されているため、WireGuard® の詳細設定 [Allow DNS] を有効にする必要があります。