[WiFiルーター] 非表示SSID（ステルスSSID） - 知っておくべきポイント

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非表示SSID（ステルスSSID｜非公開ネットワーク）は一部のユーザーにとって便利なものですが、水面下で問題を引き起こす可能性もあります。本説明がユーザーの誤解を解き、非表示SSIDの潜在的なリスクを理解するのに役立つことを願っています。

SSID: Service Set Identifier
FILS: Fast Initial Link Set-up
RNR: Reduced Neighbor Report
PSC: Preferred Scanning Channel

1. 非表示SSIDはWi-Fiネットワークの安全性を確保するためのものではない

SSIDとはネットワークを識別するための名称のことです。そして、非表示SSIDの目的は、利用可能なネットワークの一覧に表示されないようにすることです。非表示SSIDは特別なパスワードなどではなく、Wi-Fiのセキュリティを強化するものではありません。しかし、あなたが人の密集する地域に住んでいて、あなたのネットワークに頻繁に接続しようとする人が多く、ルーターが接続要求を拒否するためにリソースを消費しパフォーマンスが低下するなどの問題を抱えている場合、非表示SSIDはパフォーマンスの低下を回避するための一助になるかもしれません。

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2. 非表示SSIDは潜在的な問題を引き起こす可能性がある

多くの場合、優先的に使用する安定した高品質なWi-Fi接続、つまり自宅のネットワークを非表示SSIDに設定するケースもあると思います。しかし、ネットワーク接続の動作はプラットフォーム／ドライバーによって異なります。Windowsは自動接続を設定した場合でも、非表示SSIDではなく他の表示されたネットワークに優先的に接続を試みます。AndroidやiOSなど他のプラットフォームでは、そのアクションを定義するために多様なドライバーを保有している可能性があります。デバイスは接続を解除して適切なオプションに再接続するための時間を無駄に浪費します。また、同じ環境に複数のアクセスポイントが存在する場合、デバイスはすでにいずれかのアクセスポイントに接続されているときでもプローブ要求を送信し続けます。つまり、デバイスは常に非表示SSIDへのプローブ要求を送信し続けるため、セキュリティのリスクは高まります。

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3. 非表示SSIDであなたのWi-Fiがターゲットに

非表示SSIDはデバイスのリストに表示されないだけであり、完全に非表示というわけではありません。一度でもデバイスを非表示SSIDに接続すると、アクセスポイント／ルーターに要求されていないプローブ要求を送信し続けます。つまり、デバイスが通信できない状態になるまで、デバイスは延々と非表示SSIDを探すために通信を続けます。「スニッフィング」と呼ばれるインターネット通信のやりとりで使われるパケット通信を不正に盗み、ユーザーの個人情報を取得するためのツールを使用すれば、潜在的なハッカーは非表示SSID簡単に探し出すことができるでしょう。

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4. 6GHz帯が無駄になる

2.4GHz帯と5GHz帯に簡単にアクセスするには、デバイスからすべてのチャンネルとアクセスポイントにプローブ要求を送信し、どれが適切なプローブ応答かを確認することです。6GHzでは、20MHzのプライマリチャンネルに対してのみプローピングを実行することができ、59チャンネルすべての20MHzをスキャンするのは効率的はありません。FILSフレーム、要求されていないプローブ応答、Reduced Neighbor Repor（RNR）、Preferred Scanning Channels（PSC）のようなメカニズムは、問題を解決するための近道になるかもしれませんが、それらはアクセスポイント、国／地域、法律によって制限されています。または、PSCを備えたトライバンドアクセスポイントを使用する、あるいは他の解決方法があるかもしれません。現状、6GHz帯の高速データ通信を必要とする場合、非表示SSIDを設定し通信が遅くなるリスクを負うことはないのではないでしょうか？