[WiFiルーター][WAN] デュアルWANの概要と設定
デュアルWANとは
デュアルWANとは2系統のWAN回線を1つのルーターで使用する機能です。デュアルWANはフェイルオーバーモードとロードバランシングモード(負荷分散)の2つのモードを選択することができます。
準備
1). お使いのASUSルーターがデュアルWANをサポートしていることをご確認ください。製品の仕様については ASUSウェブサイト の各製品ページでご確認ください。
確認方法について、詳しくは [WiFiルーター] ルーターがデュアルWAN機能をサポートしているかどうかを確認する方法 をご覧ください。
2). ASUSルーターのファームウェアが最新の状態に更新されていることをご確認ください。
ファームウェアの更新方法について、詳しくは [WiFiルーター] ASUS Routerアプリからルーターのファームウェアを更新する方法 をご覧ください。
フェイルオーバーモード:
途切れることのないインターネット接続を実現するために、DNSサーバーへのDNSクエリの送信やデフォルトゲートウェイまたは指定したアドレスへping送信を定期的に行い、ネットワークの状態を自動的に検出します。詳しくは [WiFiルーター] デュアルWANを有効にした状態で自動ネットワーク検出を設定する方法 をご覧ください。
現在のインターネット接続に障害が発生した場合、ルーターがバックアップネットワークに切り替わるため障害発生後もインターネット接続を継続することができます。
プライマリWANが検出されイーサネットケーブルを使用してインターネットに接続されている場合、フェイルバックが有効に設定されていると接続はプライマリWANに戻ります。詳しくは [WiFiルーター] デュアルWANフェイルオーバーとは をご覧ください。
ロードバランシングモード(負荷分散):
ロードバランシングモード(負荷分散)を有効にすると、プライマリWANとセカンダリWAN間で負荷を分散させることができます。
例えば、ローカルネットワークに接続されたゲーム機がプライマリWANを使用し、スマートフォンがセカンダリWANを使用するように設定することができます。さらに、プライマリWANまたはセカンダリWANのいずれかを介して要求をルーティングするためのオプションも追加されました。
ルーティング規則を有効にしてルールを適切に追加することで、特定のデバイスからの要求をプライマリWANまたはセカンダリWANにルーティングすることができます。
ご参考: システムは全体の帯域幅やデータレートではなく、プライマリWANとセカンダリWAN間の不可に基づいてインターネットセッションを分離します。
詳しくは [WiFiルーター] デュアルWANロードバランシング(負荷分散)とは をご覧ください。
フェイルオーバーモードを設定する:
1. PCとルーターをWi-FiまたはLANケーブルで接続し、ウェブブラウザーを起動してASUSルーターの管理画面 (http://www.asusrouter.com または LAN IP)にアクセスします。
詳しくは [WiFiルーター] ルーターの管理画面を表示する方法 をご覧ください。
2. ログインページでログインユーザー名とパスワードを入力し、[ログイン] をクリックします。
ご参考: ユーザー名やパスワードを忘れてしまった場合は、ルーターを工場出荷状態に戻して再度設定を行ってください。
詳しくは [WiFiルーター] ルーターを工場出荷時の状態にリセットする方法 をご覧ください。
3. 詳細設定から WAM > デュアルWANの順に進み、デュアルWANの有効化を[ON]にします。(デフォルトはOFF)
4. プライマリWANとセカンダリWANを選択します。
ご注意: プライマリWANとセカンダリWANに同じタイプを設定することはできません。
設定方法 | プライマリWAN | セカンダリWAN |
1 | WAN | USB |
2 | WAN | Ethernet LAN |
3 | USB | WAN |
4 | USB | Ethernet LAN |
5 | Ethernet LAN | WAN |
6 | Ethernet LAN | USB |
5. デュアルWANモードを[フェイルオーバー]に設定します。
フェイルオーバーを選択すると、バックアップネットワークアクセスにセカンダリWANを使用することができます。プライマリWANのインターネット接続の障害が発生すると、ルーターは自動的にセカンダリWANへ切り替えます。
例:
WANでPPPoE接続を使用している場合、イーサネットケーブルでモデムとルーターのWANポートを接続します。
LANブロードバンドがIPアドレスの自動取得をサポートしている場合は、ASUSルーターのLAN3 ポートにイーサネットケーブルを接続します。
プライマリWAN: [WAN]
セカンダリWAN: [イーサネットLAN]>[LAN ポート 3]
[適用]をクリックし設定を保存します。
6. ネットワークマップへ移動し、プライマリWANとセカンダリWANの状態を確認します。
セカンダリWANの状態が[ホットスタンバイ]と表示されていれば設定は成功です。プライマリWANに障害が発生すると、自動的にセカンダリWANに切り替わりインターネット接続を継続します。
ロードバランシングモード(負荷分散)を設定する:
1. PCとルーターをWi-FiまたはLANケーブルで接続し、ウェブブラウザーを起動してASUSルーターの管理画面 (http://www.asusrouter.com または LAN IP)にアクセスします。
詳しくは [WiFiルーター] ルーターの管理画面を表示する方法 をご覧ください。
2. ログインページでログインユーザー名とパスワードを入力し、[ログイン] をクリックします。
ご参考: ユーザー名やパスワードを忘れてしまった場合は、ルーターを工場出荷状態に戻して再度設定を行ってください。
詳しくは [WiFiルーター] ルーターを工場出荷時の状態にリセットする方法 をご覧ください。
3. 詳細設定から WAM > デュアルWANの順に進み、デュアルWANの有効化を[ON]にします。(デフォルトはOFF)
4. プライマリWANとセカンダリWANを選択します。
ご注意: プライマリWANとセカンダリWANに同じタイプを設定することはできません。
設定方法 | プライマリWAN | セカンダリWAN |
1 | WAN | USB |
2 | WAN | Ethernet LAN |
3 | USB | WAN |
4 | USB | Ethernet LAN |
5 | Ethernet LAN | WAN |
6 | Ethernet LAN | USB |
5. デュアルWANモードを[ロードバランシング(負荷分散)]に設定します。
ロードバランシングを選択すると、使用するリソースを最適化し、スループットを最大化することができます。比率を設定することもできます。
プライマリWANには大きい帯域を、セカンダリWANには小さい帯域を選択することをおすすめします。
例:
WANでPPPoE接続(帯域200Mbps)を使用している場合、イーサネットケーブルでモデムとASUSルーターのWANポートを接続します。
LANブロードバンド(帯域100Mbps)がIPアドレスの自動取得をサポートしている場合、ASUSルーターのLAN3 ポートにイーサネットケーブルを接続します。
プライマリWAN: [WAN]
セカンダリWAN: [イーサネットLAN]>[LAN ポート 3]
ロードバランス設定: [3:1](例: ノートPCで4つのファイルをダウンロードしたい場合、ルーターは3つのファイルをダウンロードするタスクをプライマリWANに割り当て、1つのファイルをダウンロードするタスクをセカンダリWANに割り当てます)
[適用]をクリックし設定を保存します。
6. ネットワークマップへ移動し、プライマリWANとセカンダリWANの状態を確認します。
プライマリWANとセカンダリWANが両方とも[接続]と表示されていれば設定は成功です。
よくあるご質問(FAQ)
1. フェイルオーバーモードで、プライマリWANのネットワークが切断されるとセカンダリWANへ自動的に切り替わりますが、プライマリWANが復旧した後もセカンダリWANからプライマリWANに自動的に切り替わりません。
[フェイルバックを許可]をチェックしフェイルバック機能を有効にすることで、プライマリWANに正常なインターネット接続が検出されると自動的にセカンダリWANからプライマリWANへ切り替わります。
2. 自動ネットワーク検出とは?
フェイルオーバーモードに設定すると、システムは自動的にネットワーク状態を検出しルーターがプライマリWANまたはセカンダリWANのいずれかからインターネットに接続されていることを確認します。
詳しくは [WiFiルーター] デュアルWANを有効にした状態で自動ネットワーク検出を設定する方法 をご覧ください。
3. ロードバランシングのデュアルWANルーティング規則とは何ですか?
特定のデバイスからのリクエストをプライマルWANまたはセカンダリWANを経由してルーティングすることができます。
ルーティング規則を有効にする場合は、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、WANユニットを入力し、 をクリックし、[適用]をクリックします。
関連情報: [Wireless Router] 接続デバイス情報の確認方法
4. ロードバランシングに設定するとDDNS機能が正常に使用できません。
DDNSはプライマリWANバインドのため、デュアルWANをロードバランシングに設定すると正常に使用できない場合があります。
デュアルWAN機能をオフにするか、デュアルWANをファイルオーバーモードでご利用ください。
関連情報: [WiFiルーター] DDNSの設定方法
5. ロードバランシングに設定すると仮想サーバー/ポートフォワーディング機能が正常に使用できません。
仮想サーバー/ポートフォワーディングはプライマリWANバインドのため、デュアルWANをロードバランシングに設定すると正常に使用できない場合があります。
デュアルWAN機能をオフにするか、デュアルWANをファイルオーバーモードでご利用ください。
6. デュアルWANとWANアグリゲーションは同時に使用することはできますか?
いいえ、デュアルWANとWANアグリゲーションは同時に有効に設定することはできません。どちらか一方を有効に設定すると、もう一方は自動的に無効になります。
関連情報: [WiFiルーター] WANアグリゲーションの設定方法