ASUS、最高速2Pサーバー性能の新たな世界記録達成を発表

2018/08/07
ASUSは、最高速2Pサーバー性能の新たな世界記録達成を発表いたしました。ASUSサーバーは性能の飛躍的向上を実現し、現在、合計67項目のSPEC CPUベンチマークについて最高記録を保持しています。

キーポイント

  • RS720-E9とTS700-E9は、計算集約型アプリケーションに使われる2Pサーバー用として、世界有数の高速計算性能を備えた機種として認められています。
  • ASUSは、SPEC CPU® 2017およびSPEC CPU 2006ベンチマークパッケージの合計67項目のSPEC性能ベンチマークについて、過去最高の結果を記録しています。(2018年8月1日現在)
  • これらの成績を実現した製品のポートフォリオには、RS720-E9、RS700-E9、RS700A-E9ラックサーバー、RS720Q-E9マルチノードサーバー、およびTS700-E9タワーサーバーが含まれています。

台湾・台北、2018年8月7日 — サーバーシステム、サーバーマザーボード、ワークステーションおよびワークステーションマザーボードのリーディングIT企業であるASUSは、本日、その2Pサーバーが最高性能の世界記録を更新し、計算集約型処理の性能を測定するSPEC(Standard Performance Evaluation Corporation)のベンチマークに関して、67個の最高記録を達成したと発表しました。RS720-E9とTS700-E9は、その極めて優れた計算性能によって、それぞれのベンチマークで最高のスコアを実現し、2Pサーバーのランキングにおいて傑出した存在であることを示しました。


世界最速の計算性能を備えた2Pサーバー

ASUSは、Intel® Xeon® Platinum 8180プロセッサを使用するRS720-E9ラックサーバーとTS700-E9タワーサーバーによって、計算性能の世界記録を樹立しました。RS720-E9は、SPECint 2017レートとSPECfp 2017レートを含むSPEC CPU® 2017ベンチマークにおいて、計算集約型アプリケーションにおける2Pの世界記録を4個樹立しました。さらにTS700-E9は、SPECint 2017とSPECfp 2017を含むSPEC CPU 2017ベンチマークにおいて、計算集約型アプリケーションにおける2Pの世界記録を4個保持しています。記録を達成したこれら2つのサーバーは、レイテンシを短縮して全体的な計算性能を向上させるASUS独自のプロセッサ最適化技術を利用したASUS Performance Boost Technologyを採用しています。これらの優れたベンチマーク・スコアは、実際のアプリケーションに基づいて最適なワークロード性能を提供するASUSサーバーの能力を実証しています。


67項目のベンチマーク世界記録

ASUSはサーバー産業において20年以上におよぶ実績を有しており、サーバーハードウェア設計、ソフトウェア/ファームウェアの統合、広範なアプリケーションを対象とした性能チューニングと最適化などを専門とする専属のエンジニア・チームを擁しています。これらの記録を打ち立てた製品のトップクラスの性能は、継続的なシステムの最適化と性能チューニングを追求し、それによって最高品質のサーバーをユーザーに提供しようとするASUSの取り組みを明確に示すものです。ASUSのサーバーは、2018年8月1日現在で67項目の性能ベンチマーク記録を実現しています。新記録を達成したサーバーはユーザーが構成を設定でき、その最新ラインナップには、タワーサーバー、ラックサーバー、およびマルチノードプラットフォームが含まれます。これらのサーバーは高いスケーラビリティを実現できるように設計されており、インフラストラクチャの可視化、データ解析、一般的および技術的な計算アプリケーションなどにシームレスに対応します。

RS720-E9とRS700-E9はハイブリッドストレージ設計の高性能ラックサーバーで、高い電力効率を備えており、フォームファクタは2Uと1Uを選択できます。最大3TBのDDR4 2666メモリに相当する24個のDIMMをサポートするデュアルプロセッサを使用したこれらのサーバーは、スケーラブルなPCIe 3.0拡張スロットとストレージドライブを備えており、高性能コンピューティング(HPC)に最適です。

TS700-E9は5Uタワーサーバーで、デュアルプロセッサと2枚のデュアルスロットグラフィックカードをサポートしています。ツール不要の柔軟なレールキットを使用し、ラックサーバーとしてデータセンターに容易に組み込むことができ、ビジネス環境に最適です。また、オプションの冗長電源を使用すれば、より信頼性の高い動作と安全なサーバー環境を実現できます。

RS720Q-E9は、データセンター、データ解析、プライベートクラウドアプリケーションなどの計算集約型ワークロード用に設計された2U4Nの高密度サーバーで、2個~8個のプロセッサ(プロセッサあたり28コア)と、最大6TBのDDR4 2666メモリに相当する48個のDIMMをサポートしています。

RS700A-E9はAMD EPYCベースのサーバーです。1プロセッサあたり最大32個のコアにより128スレッドに対応可能で、12台までの2.5インチHDDを1Uフォームファクタに収納できる柔軟なストレージ容量を備えています。仮想化用に構成されており、VMあたりの総所有コストの削減を考えているユーザーに最適です。


SPECについて

SPEC(Standard Performance Evaluation Corporation)は、最新世代コンピュータシステムの性能とエネルギー効率の判定に使用する、標準化されたベンチマークとツールを確立、維持、承認するために設立された非営利法人です。SPECは、ベンチマークスイートを開発するとともに、そのメンバー組織およびその他のベンチマークライセンシーから提出されたテスト結果の確認と公表を行っています。

SPEC CPU 2017ベンチマークパッケージには、システムのプロセッサ、メモリサブシステム、およびコンパイラに負荷をかけて計算集約型処理における性能の測定と比較を行う、新世代のSPEC製業界標準CPU集約型スイートが含まれています。SPECは、実際のユーザーアプリケーションに基づいて設定されたワークロードを使って、広範な実際のハードウェアを対象とした計算集約型処理の性能を比較するために、これらのスイートを設計しました。

SPEC CPU 2006ベンチマークは、旧バージョンの業界標準CPU集約型ベンチマークスイートで、システムのプロセッサ、メモリサブシステム、コンパイラに負荷をかけます。このベンチマークは、実際のユーザーアプリケーションに基づいて設定されたワークロードを使い、広範な実際のハードウェアを対象に計算集約型処理の性能比較を可能にします。