1. VivoWatchはどのようにPTTを計測しますか？
VivoWatchでは、センサーから送られてくるさまざまな情報や計算結果を用いて脈拍伝播時間（PTT）を測定します。ここで鍵となる重要な原理が脈波伝播速度（PWV）と呼ばれるものです。電極とPPGの両センサーが取得したデータは、推定される腕の長さとともに、AIを活用したアルゴリズムに送られます。

2. VivoWatchはどのように腕の長さを計算するのですか？
VivoWatchを設定する際に身長やその他の個人情報を入力します。キャリブレーションを終えると、腕の長さをほぼ正確に 計算することができます。

3. VivoWatchはどのように役立ちますか ？
センサーとAIアルゴリズムが連携することであなたの身体と健康状態を把握し、健やかな毎日を過ごせるよう、わかりやすくアドバイスします。心拍数、心拍変動、PTT、PWV、血中酸素レベル（SpO2）、自律神経の状態などのバイタルデータをアルゴリズムにフィードバックすることで、VivoWatchは徐々にあなたの生理機能や健康状態に合わせて的確に調整されるようになります。ちなみに、これがVivoWatchを他人に貸すことをお勧めしない理由です。

血中酸素レベル（SpO2）を手軽に正確に測定するために、VivoWatchにはさまざまなセンサーが搭載されています。1つ目は光学センサーで、歩いていても寝ていても、何をしているときでもバックグラウンドで継続的に動作します。このセンサーは反射光を利用して手首の血流を測定します。2つ目のモニタリングテクノロジー は、時計の側面に内蔵されたリアルタイムセンサーです。このセンサーは1つ目のセンサーの 最大100倍の感度を持つ信号強度を備えており、 迅速で正確な測定が可能です。この2つのセンサーと人工知能（AI）を搭載した高度なアルゴリズムにより、血中酸素レベルを正確に詳しく把握することができるのです。

VivoWatchは、いわゆる体調指数と自律神経系（ANS）年齢、あるいは体内年齢と呼ばれる2つのパラメータを算出します。これらを測定するため、PPGセンサーからの情報はAI搭載のアルゴリズムに送られ、心拍変動とその他の要因を検出します。これにより、いわゆる交感神経と副交感神経の状態を把握することができます。

心臓の交感神経が優位な 状態は、体のスロットルと考えることができます。筋肉が硬くなると、心臓の鼓動が速くなります。通常、興奮状態や激しい運動時に起こります。

一方、副交感神経が優位な 状態はブレーキに似ています。リラックスし始めると、筋肉が緩み、心が落ち着き、休息、リラックス、睡眠の状態に入ることができます。

VivoWatchの体調指数と体内年齢の背景には、活動とリラックスの最適なバランスを目指す手助けをし、リスクの高い状況を回避したり、少し落ち着いた方がよいタイミングを知らせるという考えがあります。

世界中のユーザーに大人気のASUS VivoWatchは、その高度なモニタリング技術により、台湾のShow Chwan Memorial Hospital をはじめとする権威ある医療機関からも注目されています。

同病院の 経営陣は、患者向けに最高レベルの遠隔医療サービスを提供したいと考えていました。従来の半年に1回の健康診断の中間的サービスとして、VIP顧客にバーチャル健康診断サービスを提供することを望んでいました。

そこで活躍したのがVivoWatchです。Show Chwan Memorial Hospitalのヘルスセンターでは現在、一部の患者にASUS HealthConnectアプリを搭載したASUSウェアラブルデバイスを提供することで、健康状態に関する重要なデータをモニタリングし、収集しています。この情報は病院の担当医師に自動的に転送され、確認されます。データ 分析後、患者は全身の健康状態を改善、維持するために、生活習慣を改善するためのアドバイスを受けます。

ASUSをパートナーとして、VivoWatchをテクノロジーイネーブラーとして選んだ理由について、Show Chwan Health Care Systemの代表Ming-Ho Huang博士は次のように述べています。「私たちは患者 様を家族のようにもてなすことを目指しています。そのために、常に新しいことに取り組み、最新の医療技術、知識、機器を評価しています。ASUS VivoWatchを利用した先進的な健康診断サービスにより、当院の医療専門スタッフは最先端の技術を手にすることができました。今後もASUSとの協力関係を続け、VivoWatchで医療サービスの質を向上させていきたいと考えています。当院のスタッフにも患者様 にも、より包括的な医療サービスを提供できるよう願っています」。

ASUSとShow Chwan Memorial Hospitalとの協力関係はVivoWatchだけにとどまりません。ASUSはこの台湾の医療機関と提携し、医療用のAIソフトウェアやその他のアプリケーションの設計、開発に特化したイノベーションセンターを設立しました。

この緊密な協力関係の最初のプロジェクトは、肺腺がん（進行性のがん）の早期発見のためのAI画像ソリューションです。同プロジェクトは現在開発段階にあり、この画期的な製品に関する医学論文が2022年に発表される予定です。

両社はそれぞれの専門知識を活かして、このAI画像ソリューションを実現します。 Show Chwan Memorial Hospitalは必要な医療データを収集し、医療の専門的によるアドバイスを提供することで製品開発に貢献しています。 一方、私たちASUSは、ハードウェア、AIアルゴリズム、そして技術プラットフォームのための幅広いソフトウェア開発を作成し、進化させる役割を担っています。

ASUSとShow Chwan Memorial Hospitalは、肺腺がんの早期発見のためのこの革新的なAI画像ソリューションの開発の枠を超えた協力関係を築くことを視野に入れています。今後数年間、パーソナル ヘルストラッキング、ポータブル超音波診断装置、その他AI搭載医療ソフトウェアソリューションの分野でお互いの知識を結集し、協力することで、どのような技術的飛躍をもたらすことができるかについて模索していきたいと考えています。